よこすか海洋シンポジウム2019は 10月5日(土)昨年同様「記念艦三笠講堂」にて開催されました。
今年のテーマは「横須賀と鯨 もっと鯨を知ろう!!」
天候にも恵まれ、約110人の参加者は大変熱心に講演に聞き入っていました。
参加者全員に鯨の絵が印刷された下敷きと鯨の缶詰がプレゼントされました。
(当日のプログラムはこちらをご参照下さい。当日は講師のご都合でこのプログラムの第1部と第2部の順序を入れ替えました)
第1部「日本の生活と鯨」日本捕鯨協会会長 山村和夫さん
若い頃、ご自身が捕鯨船に乗り組まれた頃の体験を含めて、鯨の特徴、生態、資源としての鯨及びその保護・管理、古来からの日本人の生活と鯨の関り、戦後の捕鯨再開と横須賀が果たした役割、さらには将来の食料資源として世界的に鯨の重要性が増すであろう等、多岐にわたる話を分かりやすく解説して頂きました。
第2部「近代日本と鯨」横須賀開国史研究会会長 郷土史家 山本詔一さん
19世紀に入る頃から欧米諸国が捕鯨のために太平洋に進出し、江戸あるいはその入口の浦賀の港で食料、水、薪などの補給を希望する事例が増えてきました。時の幕府はこれの対応に苦しみ、1805年には「薪水給与令」、1825年には「無二念打払令」、1842年には再度「薪水給与令」に戻すなどと右往左往の状況でした。1853年にペリー艦隊が来航して開国に至るまで、浦賀、江戸に来航した米英の捕鯨船、商船は数多く、日本の近代への第1ステージは横須賀が担ったと説明されました。
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